7話

朝。いそいそ佐々君のために弁当を詰めることから、私の一日は始まる。 彼はお肉が好きなので、タッパーからお肉系のおかずを選んで、彩りも気にしながら詰めていく。弁当の準備が終わったら、今度はスマホのチェックだ。未読はゼロ件。…

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8話

ありえないありえない、を僕は頭の中で繰り返した。どう考えても、これはヤられている。僕がずっとずっとずっと、守ってきたものが、ほんの一週間でめちゃくちゃにされてしまった。僕は忌々しい気持ちで、学校に行く準備を始めた。一体誰…

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9話

学校に着くなり、僕はお地蔵さんへの怒りをそのまま地味女にぶつけるべく、二つ隣のクラスに突撃した。 「末黒さん、ちょっと僕と話しようよ」 僕が声をかけると、黒髪が振り返った。その顔を見て不思議な気持ちになった。なんとなく、…

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10話(最終話)

いや、終わりじゃないかもしれない。あんなショボいお地蔵さんにもすごい力があるんだから、他の神様にも頼んでみたらいいんじゃないか。お稲荷さんとか、えべっさんとか、ナントカ神宮とか。心を込めて祈れば、石ころにしてもらえるかも…

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