2019年10月6日・池袋最後の開催だったというJ.GARDEN47に参加し、無事終了致しました。
初参加のイベントは、準備段階こそ不安と体調不良で度々苦しみましたが、終えてみるとめちゃめちゃいい思い出になりました。
会いに来て下さった方、ご本を買って下さった方、どうもありがとうございました。心のこもったお手紙や優しいお声掛け、とってもとっても嬉しかったです。その場でも大感激していたのですが、時間が経って改めてひしひしと喜びが込み上げています。吐きそう改め、泣きそうです。
初見の方には「表紙綺麗…ン?高い!しかも途中やん!」と躊躇される不安しか無く
ご存知の方には「読んだから」「まだWEBにあるから」と敢えて手に取って頂ける気がしなかったのに
「K」も「死にたかった僕の物語」も完売しました…!
嬉しい…それもまあまあすぐ売り切れたんです…買えなくて残念だったって声も頂き…え…何…そんなバカな……都合良く妄想したパターンのヤツじゃん…って今でも信じられないです。もう手元に本が無いから現実売れたんでしょうけども、どこかからゴロンって在庫出て来るんじゃないかと昨日は届いた荷物をゴソゴソしてました。
さて、私は今回ど~しても欲しいご本があり、開場前から買い物行ってました。
なので「Jガーデン、開場します!」のアナウンスも開始の時の拍手も、スタッフの「走らないでください」「危険なので、走らないでください」「お願いです!走らないで!ください!(怒)」の注意も全部お目当てサークルさんの購入待機列(搬入路みたいな会場外のスペースです)で聞いてました。
程なくして既にたくさんの人が並んでいた列に、鬼気迫る表情の一般参加の方々がやってきて次々と並び(完全に走ってもうてる人もいたし競歩みたいな早さの人もいた)みるみる列は折り返し遥か遠くへ。ふと気付けば他のブースから伸びている列もすんごいことになってる。
え、何…これは何…。
自分にとって、同人誌頒布イベントといえば文学フリマに行ったきりなので、この光景は驚愕でした。文学フリマはすごくおっとりしてて、ゆっくり行ってもゆっくり本を吟味出来たのです。(コミケがすごいのはテレビや噂話で知ってましたけども、Jガーデンがここまで凄いと全然思って無かった)
「これはこういうイベントなんだ。要は、ここでしか買えない貴重な本を求めに来る人々の戦場。獲った者勝ち」
悟った私はならば負けじと事前準備で作った地図に従ってお目当てのサークルさんを回りまくりました。まだ列が伸びきる前に大好きな作家さんのブースに到達、勇気を出して「サ、サ、サ、サインを、頂けますか」と尋ねてサイン頂きました!
「ペンまで用意してくれてありがとう、助かりました」
作家の先生、そう言って優しくニッコリしてくれたの…一応ペンもってけって言ってくれたお友達ありがとうね…気持ち悪く「大好きデスッ応援してマスッ」って言いながら涙ぐみました。名前も入れてもらった。「GINAさんへ」全部大文字だったから酒みたいになった。
それから取置き出来ない買い物で先着のノベルティ全てゲット…日下部しまさんのノベルティは狐面のマステ。師走さんのノベルティは缶バッチに袋に小冊子にクリアファイル。あいださんのノベルティは黒に金で鍵が並んでる栞。ワッワ~おしゃれ…!ヤッタ~!!
「はい、私のイベントは終わりました」
凄まじい達成感。後は取置き出来てるし同じホールのご近所だし…とのんびりDホールからCホールに帰ろうとする私。道を間違えて迷いまくりでDホールから出られません。階段と思ったら待機列への誘導路だったりしてウロウロ。
でも別に焦っていませんでした。だってレベルが違うと思ったから。私のブースにどなたかが来て下さるとしたら、もっとず~~~っと後だろうな~~って。
でもですね…迷いに迷ってやっと帰れたなって自分のスペース戻ったら、どなたかがブースの前に居らしたんですよ。慌てて裏から回ってスペースに到着した頃その方が何かを買って下さって、そして私がお礼を言う間もなく行ってしまった。
「待って…」
アワアワしてたら売り子の友達が「本売れてるよ~」って言ってくれて。もうKこんだけしかないよ、在庫出したよ、と半分ぐらいになった本の山を指さしてくれた。
私を手伝ってくれた売り子さんは長らくお休みはされてはいるものの、創作活動において人気と実力と経験がめちゃくちゃある人だから全く落ちついたものだったけども、そう言われた私は
「…嘘」
「うっそ」
「え」
「うっそ」
しか出て来ない人になっちゃいました。
夢だった差し入れも既に頂いていて、元から破裂していた頭が再びパーン…来られた方に「これください」と言われても「オ???」ってなって「本当ですか?」と聞いてしまいました。お客様は何言ってんだコイツ?の表情…では無かったけど、口には出さずともきっと恐かったと思う。
すかさず隣から「1500円です」ときびきび対応してくれる売り子さん。「え、え、どうしたらいいの」とオロオロする私を完全無視。本を準備し代金を受け取りノベルティをお渡しして販売完了。
売り子さん「ありがとうございました」
私 「ア、アリガトウゴザイマシタア…」
売り子さん「ww怪しいから」
私 「あの人買ったよね?何で買ったんだろう」
売り子さん「……(無視)」
この状態からちょっとどうやって正気に戻ったか分かんないんですけど、多分次のお客様から「ワッありがとうございます!1500円デスッ高くてごめんなさい!」レベルの対応が出来るようになったと思います。あ、ここ自分の店だな、って思い出したんだと思う。
その後もいい感じのペースでお客様が来て下さって、売り子さんが席を外されたときも来て下さって(来ちゃって)
私 「えーと10000円引く1500円は……いくらかな……8500円…ですかねえ…ヘラヘラ」
お客様「多分…それで大丈夫です…(大丈夫かコイツ)」
といったやり取りを続けながらイベントをギリ終えることが出来ました。
ツイッターとかでよくお話する方が来られて「ウッワ~●●さんだ!」って興奮したりもあったのですけど、私はずっと雲の上に座ってる感じだったので、それがどんだけすごいのか、嬉しいことだったのかよく分からないままひたすら挨拶してました。
こんなにも、可愛い/美少女な/清楚な/素敵な/かしこそうな/センスの良い/ロブスター柄の服の人が私のゴーカンムリヤリ小説を読んでくれてるんだ、読もうと思って選んでくれたんだ、あまつさえお金を…と思ったらあ、また泣きそう。
「全然大丈夫そうじゃん、つまんね~ww」って通りがかりのお友達に言われたりもしたんだけども、大丈夫じゃなかったよ。「声ちっちぇえな!」って仲良しの人としゃべってて吐き捨てられたその通りで、いつも以上に喉がパタンと閉じて声が前に出なかった。
感激が去らぬ前に次の感激が来るから、会えて嬉しい・作品好き・応援してます、と言って下さるあなたに会えたことが私は嬉しいし、好きだしこれからの人生を応援してます。
若干、何度か、お客様から気の毒そうな目で見られていた気がしたけども、終始格好つけること無く素直な接客をした私の方に悔いはありません。売り子さんも「最初挙動不審だったけどすぐ落ち着いたし始めてなのに上出来」と合格点下さった。
心配していたマナー違反ルール違反等も多分無く「恥ずかしくて二度とこのイベント来れない」ってことは無かったので、もし環境や体力が許すならばまたイベント出たいです。そしてまた続きの本を手に取って頂きたいし、私も皆さんの続きの本が欲しい。今度はもう少し余裕が出ると思うし、時間が無いことも分かったので、ご挨拶やお買い物ももっとスムーズに出来ると思う。
続刊制作も頑張りますし、新たに本にできる作品を書くのも頑張ります。
そして、何よりもまず「出来ても無い、頁数をも決まって無い本を買って二ケ月待つ」というとんでもない強力な応援をして下さった方になるべく早くご本を発送させて頂きます。
手伝ってくれた全ての方に厚くお礼を申し上げます。
助けて下さってどうもありがとうございました。
そして私もいつか誰かを手伝えたらいいな。
しっかしもっとなんかやらかすと思ったのに意外な程大丈夫だった。覚えてる失敗は、肩から鞄かけたまま飛行機の検査ゲート通ろうとしたことくらいだよ。はにかんだ検査員さんがご自分の肩をちょんちょんして私のドジを知らせてくれた仕草は、一生忘れないことでしょう。
gina
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